以前に Visual Studio Express 2013をPythonのIDEとして使う - minus9d's diary という記事を書きました。これの延長として、VS2013にてOpenCVのPythonバインディングを使用するときに、補完機能を有効にする方法について書きます。
- 「ソリューションエクスプローラ」のReferencesで右クリック
- 「参照の追加(R)...」をクリック
- 参照タブを選択肢、ファイル名(N)のところに、OpenCVのインストーラを展開すると生成される cv2.pyd を入れてOKをクリック
これで補完機能が使えるようになります。import cv2
した後、cv2.と打ってタブを押すと補完が効くことを確かめられます。
補完は効くようになったけど実行ができない(最初のimport cv2のところでNo module named cv2とでてしまう)人は、上記に加えて、「ソリューションエクスプローラ」のSearch Pathsにcv2.pydのパスを含めればよいはずです。
2014/10/22追記:私の知る限り補完機能は限定的です。例えばcv2.im
まで打つと、確かに自動的にimで始まる関数群が補完候補に上がります。一方で、img = cv2.imread("img.jpg");
と画像オブジェクトを生成した後、img.s
と打っても、img.shape
が補完の候補に上がることはありません(少なくとも私の環境では)。
どうやらAutocomplete for OpenCV-Python in Windows not working - Stack Overflowに書かれている通り、.pyd
ファイルは実質的には.dllファイルのようなコンパイル済のファイルで、生のPythonソースコードが提供されていないのが原因のようです。