Microsoftから公式リリースされているPython Tools for Visual Studio - Homeを使うと、Visual Studio 2013をPythonのIDEとして使うことが可能となります。どうせ有償であるProfessional版だけでしょ?と思いきや、2.1バージョンからはなんと無償であるExpress版でも使えるようになります。ただし現在はRC(Release Candidate)なので、導入は自己責任です。(2014/10/20追記:2.1が公式にリリースされています。)
インストール方法(Windows 7の場合)
- Visual Studio Express 2013 for DesktopをUpdate 2以上にする
- 現時点で最新はUpdate 3
- Python Tools for Visual Studio - Download: 2.1 RC2から、リンク "PTVS 2.1 RC2 VS 2013.msi" をクリック
- DLしたインストーラを実行
プロジェクトの作成
VC++と同様、「新しいプロジェクト」から「Python Application」などを選べばOKです。
便利な機能
バーチャル環境の利用
virtualenvやvenvで作成したバーチャル環境を利用することが可能です。ここでは、既に作成済みのバーチャル環境を追加することをやってみます。バーチャル環境について概要を知りたい方は、記事 Python 3.4の導入メモ - pipとpyvenv - minus9d's diary を参照してください。
- ソリューション エクスプローラーの"Python Environments"で右クリックし、"Add Existing Virtual Environment..."をクリック
- 作成済みのバーチャル環境のルートとなるフォルダを選択
- Addをクリック
成功すると以下のようになります。
注意点
PYTHONPATHの代わりにPATHを使う
そういう思想らしいです(Python Tools for Visual Studio - Documentation)。ソリューションエクスプローラーのSearch Pathsで右クリックし、"Add Folder to Search Path..."を使うべし。