数式を扱うPythonのライブラリであるSymPyを触っています。できることが多くてなかなか面白いです。以下、導入メモです。
ブラウザでとりあえず試す
SymPy Liveで試せます。適当に
>>> x ** 2 - 3 * y ** 2
などと打つと、LaTeXのきれいな数式で表示されて驚きます。。
PCにインストール
私はAnaconda Scientific Python Distributionで配布されているインストーラを使って、Python3とSymPyを含む主要パッケージをまとめてインストールしています。
IPython Notebookで数式を綺麗に表示
from sympy.interactive import printing printing.init_printing(use_latex=True)
とすると、IPython Notebook上で、SymPy Liveのような綺麗な数式を得られます。(参考:IPython Notebook Sympy Math Rendering - Stack Overflow)
簡単な使い方
SymPyを使ってみる - 車輪を再発明が分かりやすいです。
もっと詳しい使い方
公式チュートリアルへのリンクは SymPy Tutorial — SymPy 0.7.6 documentation です。
チュートリアル中の適当なコードをクリックすると、Live Shellが開いて実行結果が表示される親切仕様です。
具体例1: 極限
極限 を求めてみます。SymPy Liveで、
>>> limit((1+x) ** (1/x), x, 0)
と書くと
と、自然対数の底が表示されます。完璧です!
具体例2: 積分
大学で習う、の不定積分を試してみます。SymPy Liveで、
>>> integrate(1/(1+x**2), x)
と書くと
atan(x)
と、正しい解が得られました。任意定数は省略されています。