最近グラフの可視化によく使っているPlotlyに関するちょっとしたメモです。
plotly.expressとplotly.graph_objects
plotlyのスクリプト例を検索すると、
import plotly.express as px
しているものと
import plotly.graph_objects as go
しているものの両方があることがわかります。
plotly.expressの方は少ない行数でサクッとグラフを作るのに向いていて、特にPandasのDataFrameとの親和性が高いです。 ただし高水準APIのため、ちょっと難しいこと(例えば二つのサブプロットを並べるとか)をしようとするとすぐ壁に当たります。
逆にplotly.graph_objectsは低水準APIのため、行数は多くなりますが、plotly.expressよりも痒い所に手が届きやすいです。 個人的には初めからplotly.graph_objectsを使用するようにしています。
go.Scatter()よりgo.Scattergl()
散布図を描くサンプルを検索するとgo.Scatter()
が使われていることが多いですが、代わりにgo.Scattergl()
を用いる方がブラウザでさくさく動くので、
基本的にgo.Scattergl()
を使った方がよいはずです。(少なくともそれなりのGPUを積んでいる環境では。)
公式ページの "What About Dash?" は無視してよい
公式ページのチュートリアル、例えば ここを開くと、高確率で最後に "What About Dash?" という節があります。 これはDashというGUIツールの宣伝で、これはこれで便利なツールではありますが、基本的に無視してOKです。