CMakeという、多様なプラットフォームでソースコードをビルドするためのツールの使い方を勉強中です。この記事では、CMake向けに構築されたソースコードを、Linuxなどのコマンドラインからビルドする方法についてまとめます。
ビルドの基本
まず、buildを行う適当なディレクトリを作成して、そこに移動します。
$ mkdir build $ cd build
わざわざディレクトリを作成するのは、ソースコードツリーがビルドの生成物で汚染されるのを防ぐためです。
そして、cmakeコマンドを以下のように実行します。引数には、ソースコードのルートディレクトリ(CMakeLists.txtというファイルが置かれているディレクトリ)を指定します。
$ cmake /path/to/source
Makefileができているはずなので、それを使ってビルドを行います。
$ make $ make install (必要に応じて。ただしCMakeに設定が書かれていることが条件)
オプションの指定
cmakeコマンドの実行時に、オプションを指定することが可能です。例えば、make installしたときの配置先をデフォルト(例えば/usr/local)から/home/your_name/usrに変更するには、以下のようにします。
$ cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/home/your_name/usr /path/to/source
オプションをインタラクティブに変更するにはccmakeコマンドを使います。
$ ccmake /path/to/source
とすると、コンソール上に以下のようなUIが表示されます。
UI下部の指示通りに操作を行えばオプションの値を変更可能です。
参考リンク
- CMake - YouTube
- CMakeの使い方を解説した10分程度の動画